2021.07.05
距離料金の徴収やAnycaのサポートはどうなる?新設「コミュニティガイドライン」がもたらすものとは
「Anyca Safety Vision」のひとつとして、前回は新保険「カーシェアプロテクト」についてをお届けしましたが、今回のテーマはAnycaが新たに制定した「コミュニティガイドライン」「スーパーオーナー・スーパードライバーの認定」について。皆様の疑問にお応えすべく、ガイドライン作成の舵取りをした開発担当者にインタビューを実施。
そもそも新しく制定した仕組みとは何なのか、これによってAnycaのカーシェアはどう変わるのか。根掘り葉掘り、聞いていきます!
そもそも新しく制定した仕組みとは何なのか、これによってAnycaのカーシェアはどう変わるのか。根掘り葉掘り、聞いていきます!
(右)Anyca サービス担当:渡邊直樹
エンジニアとしてAnycaにジョインし、現在はサービスの企画・運用を牽引するプロダクト開発部のマネージャーを務める。お客様の目線を知るべくプライベートではユーザーとしてもAnycaを利用し、知見の幅を広げる。
(左)宮本昌尚
Anycaのマーケティング担当。ユーザーをお招きした懇親会でも進行役を務め、ユーザーの声をダイレクトに受けながら、Anycaの拡大に努める。
ユーザーの声から見えた、“曖昧さ”というトラブル源
Establishment of community guidelines.
コミュニティガイドラインの制定
エンジニアとしてAnycaにジョインし、現在はサービスの企画・運用を牽引するプロダクト開発部のマネージャーを務める。お客様の目線を知るべくプライベートではユーザーとしてもAnycaを利用し、知見の幅を広げる。
(左)宮本昌尚
Anycaのマーケティング担当。ユーザーをお招きした懇親会でも進行役を務め、ユーザーの声をダイレクトに受けながら、Anycaの拡大に努める。
ユーザーの声から見えた、“曖昧さ”というトラブル源
コミュニティガイドラインの制定
宮本
:今回、新しく制定した「コミュニティガイドライン」。これまでも会員規約の明示はしていましたが、より分かりやすい形のガイドラインを示しました。
「尊重・誠実・信頼・安全」という4つの価値観と行動規範の内容を見ても、ユーザー様が築いてくださった、自然発生的に生まれるAnycaならではの“ホスピタリティ文化”が色濃いように感じます。
「尊重・誠実・信頼・安全」という4つの価値観と行動規範の内容を見ても、ユーザー様が築いてくださった、自然発生的に生まれるAnycaならではの“ホスピタリティ文化”が色濃いように感じます。
渡邊:はい。我々がどれだけ仕組みでカバーしても個人間カーシェアである以上、最終的な体験はドライバー様とオーナー様とで作り上げるものだと思っています。ユーザーの皆様のお声を参考にさせていただき、人と人が安心してカーシェアを楽しんでいただく為に大切なことを「価値観と行動規範」として掲げさせていただきました。
宮本:その一方、気になるのが「禁止する行為」ではないでしょうか。これまでのAnycaには会員規約はありつつも、個人間のやり取りに関しては、ユーザー様の裁量にお任せする部分が多かったのも事実ですよね。そのため、窮屈さを感じる方もいるのでは?
渡邊:そうした方もいるとは思います。ただ、これまでルールが曖昧だったために、かえって違和感を感じていたユーザー様が多かったのも事実なんです。
皆様のご意見に耳を傾け内容を精査していると、ルールの曖昧さがトラブルの一因になっている。どこか曖昧だったルールを明確にし、分かりやすくお示しする必要があるはずだ、と。
宮本:トラブルの原因が見えた以上、そのままにはしておけない。ルールを明確にすることでトラブルの芽を摘み取り、より安心・安全なカーシェアを実現していく、ということですね。
渡邊:その通りです。今回のガイドラインはAnycaスタートから5年という時間を経たからこそ、作れたものでもあります。サービスを多くの方がご利用くださり、体験に基づくご意見から生まれたのが、この「コミュニティガイドライン」です。
例えば、「あのオーナー様は、あのドライバー様はこうだったのに、この人は違う」。これはなぜ起きてしまうのかと考えた時に「基準」が無い、もしくはしっかりと浸透していない、ということが分かりました。「基準」が曖昧だから各々の期待値が異なり、体験のブレが生じてしまうのだなと。
宮本:そうしたブレを是正するために、一定の基準として禁止事項を設けた、と。
渡邊:ブレを是正することで戸惑いを解消し、ポジティブなカーシェア体験を当たり前にしていき、“Anycaのユーザーだから安心してカーシェアできる世界”を作りたい。そのため、新保険の開発時と同様に、ユーザー様のお声を参考にしながら、改めて「こうした行いはトラブルを招きかねないので、一律にやめましょう」という行為を明文化しました。
新保険と合わせ、事故発生時のドライバーをサポート
宮本:禁止する行為の中身を見ると、ドライバー様に向けた項目のひとつが「事故・トラブル時に必要なコミュニケーションを取らない」ですね。これを項目として挙げた理由は何だったのでしょう?
渡邊:事故やトラブルは運転をする上で、切っても切り離せないですよね。実際にオーナー様にお話をお聞きすると、「事故や、クルマを傷付けてしまうことは仕方ない。その場合、しっかりと誠実に、正直に対応してくれれば何も問題ない」と仰ってくださるオーナー様もいらっしゃいます。しかし、事故に遭遇した場合、パニックに加え、オーナー様への申し訳なさからも、さらに混乱するドライバー様が少なくありません。そのため、正しい対処ができないドライバー様が存在することも事実なんです。
宮本:事故の際、対応が分からずオーナー様や保険会社、警察への連絡が遅れてしまう。こうした事例ですね。
渡邊:はい。トラブル時のドライバー様の混乱も考慮し、Anycaとしてもサポートを手厚くするべきだと。
そこで、「事故受付専用カスタマーサポート」を開設しました。事故時には、オーナー様、損保ジャパン、Anycaへの連絡が必要でしたが、専任スタッフが初動対応を受け付け、混乱の最中にあるドライバー様を丁寧にサポートする仕組みを構築しました。
だからこそ確実に、必要なコミュニケーション、誠実な対応を我々と一緒に心がけましょう、と。
宮本:その一方、気になるのが「禁止する行為」ではないでしょうか。これまでのAnycaには会員規約はありつつも、個人間のやり取りに関しては、ユーザー様の裁量にお任せする部分が多かったのも事実ですよね。そのため、窮屈さを感じる方もいるのでは?
渡邊:そうした方もいるとは思います。ただ、これまでルールが曖昧だったために、かえって違和感を感じていたユーザー様が多かったのも事実なんです。
皆様のご意見に耳を傾け内容を精査していると、ルールの曖昧さがトラブルの一因になっている。どこか曖昧だったルールを明確にし、分かりやすくお示しする必要があるはずだ、と。
宮本:トラブルの原因が見えた以上、そのままにはしておけない。ルールを明確にすることでトラブルの芽を摘み取り、より安心・安全なカーシェアを実現していく、ということですね。
渡邊:その通りです。今回のガイドラインはAnycaスタートから5年という時間を経たからこそ、作れたものでもあります。サービスを多くの方がご利用くださり、体験に基づくご意見から生まれたのが、この「コミュニティガイドライン」です。
例えば、「あのオーナー様は、あのドライバー様はこうだったのに、この人は違う」。これはなぜ起きてしまうのかと考えた時に「基準」が無い、もしくはしっかりと浸透していない、ということが分かりました。「基準」が曖昧だから各々の期待値が異なり、体験のブレが生じてしまうのだなと。
宮本:そうしたブレを是正するために、一定の基準として禁止事項を設けた、と。
渡邊:ブレを是正することで戸惑いを解消し、ポジティブなカーシェア体験を当たり前にしていき、“Anycaのユーザーだから安心してカーシェアできる世界”を作りたい。そのため、新保険の開発時と同様に、ユーザー様のお声を参考にしながら、改めて「こうした行いはトラブルを招きかねないので、一律にやめましょう」という行為を明文化しました。
新保険と合わせ、事故発生時のドライバーをサポート
宮本:禁止する行為の中身を見ると、ドライバー様に向けた項目のひとつが「事故・トラブル時に必要なコミュニケーションを取らない」ですね。これを項目として挙げた理由は何だったのでしょう?
渡邊:事故やトラブルは運転をする上で、切っても切り離せないですよね。実際にオーナー様にお話をお聞きすると、「事故や、クルマを傷付けてしまうことは仕方ない。その場合、しっかりと誠実に、正直に対応してくれれば何も問題ない」と仰ってくださるオーナー様もいらっしゃいます。しかし、事故に遭遇した場合、パニックに加え、オーナー様への申し訳なさからも、さらに混乱するドライバー様が少なくありません。そのため、正しい対処ができないドライバー様が存在することも事実なんです。
宮本:事故の際、対応が分からずオーナー様や保険会社、警察への連絡が遅れてしまう。こうした事例ですね。
渡邊:はい。トラブル時のドライバー様の混乱も考慮し、Anycaとしてもサポートを手厚くするべきだと。
そこで、「事故受付専用カスタマーサポート」を開設しました。事故時には、オーナー様、損保ジャパン、Anycaへの連絡が必要でしたが、専任スタッフが初動対応を受け付け、混乱の最中にあるドライバー様を丁寧にサポートする仕組みを構築しました。
だからこそ確実に、必要なコミュニケーション、誠実な対応を我々と一緒に心がけましょう、と。
宮本:事故・トラブル発生時のドライバー様をサポートする仕組みというと、シェア中の事故における免責金額が0円になる「免責金額0円オプション」の新設もありますね。
渡邊:そうです。車両保険金額にプラス1,400円の「免責金額0円オプション」つけていただくと、事故時の負担(免責金額)が0円になり、万が一の金銭的な負担をカバーできます。こうした事前の備えによって、ドライバー・オーナー様の万が一の不安も緩和できればと思っています。
渡邊:そうです。車両保険金額にプラス1,400円の「免責金額0円オプション」つけていただくと、事故時の負担(免責金額)が0円になり、万が一の金銭的な負担をカバーできます。こうした事前の備えによって、ドライバー・オーナー様の万が一の不安も緩和できればと思っています。
宮本:ドライバー様に向けてもうひとつ気になるのが、「道路交通法で禁止されている全ての運転行為」という項目です。法律に基づく以上、改めて明示するまでもないように思えます。
渡邊:確かにそうかもしれません。ただ、これはクルマを共同使用する個人間カーシェアだからこそ、きちんと明示させていただきました。
例えば、ユーザー様のお声には、駐車違反に関する事が少なからず見受けられました。これまで我々としてもこういった事象には対応してきましたが、ガイドライン制定のタイミングで、道路交通法で禁止されていることは、個人間カーシェアだからこそ特に気をつけていただきたく、敢えて明示させていただきました。
宮本:当たり前の禁止行為を改めて明示し、シェアの最初から最後まで、気持ちよくカーシェアを楽しんでいただきたい、ということですね。
渡邊:法律で禁止されている以上は守らなければいけませんし、破ったときには交通違反となります。するとドライバー様ご自身が苦い思いをするだけでなく、クルマの所有者であるオーナー様も気持ちよくありませんからね。
Anycaの根本、共同使用から考える走行距離料金
宮本:それでは次に、オーナー様に向けた禁止事項について。特に多くの方が気になさるのが、「走行距離に応じた料金徴収」ではないでしょうか。
渡邊:これに関してもユーザー様のお声を反映しました。掲示されたシェア料金に惹かれたものの、クルマ紹介をよくよく読むと、走行距離に応じた追加料金が記されている。さらにはオーナーページへの記載すらなく、後出し的に追加料金を求められるケースもあり、料金の揺らぎに戸惑うドライバー様の声が多くあったんです。
宮本:距離料金を徴収していないオーナー様も多くいるため、「Anycaってどういうルールなの?」と、戸惑ってしまいますよね。
渡邊:買い物で考えると、パッと目に付く料金を見て「これなら納得して購入できる」と思っていたけど、よく見たら「この商品は量り売りなので、掲示した料金とは異なります」と言われたら、面食らいますよね。そして「他の商品も思っている料金と違うのかな?」と言う疑問が生まれてしまいます。
ドライバー様から料金に関する疑問や混乱のお声も多くあったことと、料金の基準がクルマによって曖昧ではクルマを探す時に支障をきたすということで、禁止すべきではないか、と。
宮本:ただ、ご自身のクルマをシェアくださるオーナー様の立場になってみれば、走行分の料金を徴収したい気持ちも理解できます。クルマは長く走行した分だけ、摩耗も大きくなりますよね。そのため、レンタカーや他のカーシェアサービスなどの場合は、走行距離に応じた料金が発生するわけで。
渡邊:そうですね、そのようなお気持ちは理解できます。ここでは、個人間カーシェア、つまりは“クルマの共同使用”という点がポイントになります。
例えば、「Anyca Official シェアカー」は私たちが運営するシェアリング事業(わナンバーのレンタカー有償貸渡し)ですが、個人間におけるカーシェアはあくまでも“共同使用”です。
宮本:レンタカー(わナンバーのクルマ)は業として収益を得る事業。共同使用の場合、“クルマの維持費軽減の範囲内”での金額設定が必須となります。維持費軽減の範囲設定は、1日あたりの上限で定められているため、距離料金の徴収はできない、ということですね。
※上限金額を超える共同使用料の設定、ドライバーへの請求は、会員規約に違反するのみならず、場合によっては法令に違反するおそれがあります。
渡邊:はい。体験のブレの是正、共同使用というAnycaの根本に立ち返って、改めて「禁止事項」とさせていただきました。
「休業補償及びシェア機会損失を目的とした料金の徴収」を禁止行為として明文化したのも、同じ理由です。
宮本:シェア時の事故によってクルマが破損。するとオーナー様は修理期間中、ご自身のクルマを運転できない事態となり、同時にクルマが手元にないことからシェアの機会を損失する。これが休業補償及びシェア機会損失ですね。
ご自身の大切なクルマをシェアくださるオーナー様に対しては、心苦しさが残りますね。手元にクルマがないことだけを考えても、非常に不便ですから。
渡邊:不便さを解消するためには、代車が必要だと思いますが、Anycaの保険には事故で修理中の代車費用をサポートする「事故時代車費用特約」がついています。修理などでオーナーがクルマを使用できない期間などに対して、1日につき5,000円を限度に代車を利用することが可能です。完璧とは言えないかもしれませんが、一定の不便さを解消いただけるのではないかと思っています。
また、万が一の事故対応についてはより良いサービスを提供できないか引き続き検討していき、ブラッシュアップしてきたいと考えています。
※「カーシェアプロテクト」の詳細はこちらをご確認ください。
新たに制定したルールを、周知・共通することが第一
宮本:では、これはドライバー様、オーナー様の双方に関することですが、新たに制定された禁止行為を見かけた場合にはどうすべきなのか、禁止行為が判明した場合、Anycaはどのような対応を取るのかを聞かせてください。
渡邊:まず、禁止行為を見かけた場合には、通報フォームやお問い合わせからお知らせください。お知らせを受けた運営チームが調査を行い、禁止行為と認められた場合には、対象ユーザーへの注意喚起や利用制限など、しかるべき対処を行います。また、ユーザー様からの通報を受けるだけでなく、登録情報確認時にも禁止行為が無いか確認をし、未然防止に取組んでまいります。
※ガイドライン制定以前に立ち返り、これを適用することはありません。
「コミュニティガイドライン」は、制定されたばかりです。これからもユーザーの皆様のお声を参考にさせていただきながら、たくさんの“安心で満足なカーシェア体験”につながるガイドラインとなるよう、努めてまいります。
プロフィール画面から通報する場合
渡邊:確かにそうかもしれません。ただ、これはクルマを共同使用する個人間カーシェアだからこそ、きちんと明示させていただきました。
例えば、ユーザー様のお声には、駐車違反に関する事が少なからず見受けられました。これまで我々としてもこういった事象には対応してきましたが、ガイドライン制定のタイミングで、道路交通法で禁止されていることは、個人間カーシェアだからこそ特に気をつけていただきたく、敢えて明示させていただきました。
宮本:当たり前の禁止行為を改めて明示し、シェアの最初から最後まで、気持ちよくカーシェアを楽しんでいただきたい、ということですね。
渡邊:法律で禁止されている以上は守らなければいけませんし、破ったときには交通違反となります。するとドライバー様ご自身が苦い思いをするだけでなく、クルマの所有者であるオーナー様も気持ちよくありませんからね。
Anycaの根本、共同使用から考える走行距離料金
宮本:それでは次に、オーナー様に向けた禁止事項について。特に多くの方が気になさるのが、「走行距離に応じた料金徴収」ではないでしょうか。
渡邊:これに関してもユーザー様のお声を反映しました。掲示されたシェア料金に惹かれたものの、クルマ紹介をよくよく読むと、走行距離に応じた追加料金が記されている。さらにはオーナーページへの記載すらなく、後出し的に追加料金を求められるケースもあり、料金の揺らぎに戸惑うドライバー様の声が多くあったんです。
宮本:距離料金を徴収していないオーナー様も多くいるため、「Anycaってどういうルールなの?」と、戸惑ってしまいますよね。
渡邊:買い物で考えると、パッと目に付く料金を見て「これなら納得して購入できる」と思っていたけど、よく見たら「この商品は量り売りなので、掲示した料金とは異なります」と言われたら、面食らいますよね。そして「他の商品も思っている料金と違うのかな?」と言う疑問が生まれてしまいます。
ドライバー様から料金に関する疑問や混乱のお声も多くあったことと、料金の基準がクルマによって曖昧ではクルマを探す時に支障をきたすということで、禁止すべきではないか、と。
宮本:ただ、ご自身のクルマをシェアくださるオーナー様の立場になってみれば、走行分の料金を徴収したい気持ちも理解できます。クルマは長く走行した分だけ、摩耗も大きくなりますよね。そのため、レンタカーや他のカーシェアサービスなどの場合は、走行距離に応じた料金が発生するわけで。
渡邊:そうですね、そのようなお気持ちは理解できます。ここでは、個人間カーシェア、つまりは“クルマの共同使用”という点がポイントになります。
例えば、「Anyca Official シェアカー」は私たちが運営するシェアリング事業(わナンバーのレンタカー有償貸渡し)ですが、個人間におけるカーシェアはあくまでも“共同使用”です。
宮本:レンタカー(わナンバーのクルマ)は業として収益を得る事業。共同使用の場合、“クルマの維持費軽減の範囲内”での金額設定が必須となります。維持費軽減の範囲設定は、1日あたりの上限で定められているため、距離料金の徴収はできない、ということですね。
※上限金額を超える共同使用料の設定、ドライバーへの請求は、会員規約に違反するのみならず、場合によっては法令に違反するおそれがあります。
渡邊:はい。体験のブレの是正、共同使用というAnycaの根本に立ち返って、改めて「禁止事項」とさせていただきました。
「休業補償及びシェア機会損失を目的とした料金の徴収」を禁止行為として明文化したのも、同じ理由です。
宮本:シェア時の事故によってクルマが破損。するとオーナー様は修理期間中、ご自身のクルマを運転できない事態となり、同時にクルマが手元にないことからシェアの機会を損失する。これが休業補償及びシェア機会損失ですね。
ご自身の大切なクルマをシェアくださるオーナー様に対しては、心苦しさが残りますね。手元にクルマがないことだけを考えても、非常に不便ですから。
渡邊:不便さを解消するためには、代車が必要だと思いますが、Anycaの保険には事故で修理中の代車費用をサポートする「事故時代車費用特約」がついています。修理などでオーナーがクルマを使用できない期間などに対して、1日につき5,000円を限度に代車を利用することが可能です。完璧とは言えないかもしれませんが、一定の不便さを解消いただけるのではないかと思っています。
また、万が一の事故対応についてはより良いサービスを提供できないか引き続き検討していき、ブラッシュアップしてきたいと考えています。
※「カーシェアプロテクト」の詳細はこちらをご確認ください。
新たに制定したルールを、周知・共通することが第一
宮本:では、これはドライバー様、オーナー様の双方に関することですが、新たに制定された禁止行為を見かけた場合にはどうすべきなのか、禁止行為が判明した場合、Anycaはどのような対応を取るのかを聞かせてください。
渡邊:まず、禁止行為を見かけた場合には、通報フォームやお問い合わせからお知らせください。お知らせを受けた運営チームが調査を行い、禁止行為と認められた場合には、対象ユーザーへの注意喚起や利用制限など、しかるべき対処を行います。また、ユーザー様からの通報を受けるだけでなく、登録情報確認時にも禁止行為が無いか確認をし、未然防止に取組んでまいります。
※ガイドライン制定以前に立ち返り、これを適用することはありません。
「コミュニティガイドライン」は、制定されたばかりです。これからもユーザーの皆様のお声を参考にさせていただきながら、たくさんの“安心で満足なカーシェア体験”につながるガイドラインとなるよう、努めてまいります。
ユーザー様が育んだホスピタリティを、さらなる文化に
Super owners and Super drivers
スーパーオーナー・スーパードライバーの認定
スーパーオーナー・スーパードライバーの認定
宮本:「コミュニティガイドライン」を制定・周知していくとともに、もうひとつ新設されたのが、「スーパーオーナー・スーパードライバーの認定」ですね。これはどのような制度なのでしょうか?
渡邊:簡単に説明すると、満足感の高いカーシェアに欠かすことのできない「シェアの時間・クルマのキズ・クルマの清潔感・シェアの実績」といったポイントを基準に審査を行い、基準を満たしたユーザー様を模範的な存在として認定させていただく制度です。
宮本:シェア時間の厳守にしてもクルマの清潔さにしても、基準となるポイントの詳細を見てみると、まさにユーザー様ご自身のホスピタリティが軸になっていますね。
渡邊:その通りです。シェア時に付いたクルマの汚れを気にし、洗車をしてから返却されるドライバー様もいれば、相手が戸惑うことのないよう、とても丁寧に事前説明をされるオーナー様もいます。
こうしたホスピタリティは、ユーザー様たちが築いてくださったAnycaの文化です。そのお気持ちを見える形で認定させていただき、この文化をさらに根付かせたい、この想いから新設された制度です。
宮本:ホスピタリティに満ちたユーザー様が模範的存在となり、Anyca全体がジェントルな方向に向かえば、皆様が気持ちよくサービスを利用できますよね。
渡邊:はい。Anycaをご利用いただく皆様に、ホスピタリティが生み出すポジティブなカーシェアを体験していただきたいです。
ただし、サービスの強化はこれで終わりではありません。新たに新設した制度は、一にも二にもユーザー様のお声から。ユーザー様から寄せられるお声がある以上、Anycaはサービスの見直しを続けていきます。
渡邊:簡単に説明すると、満足感の高いカーシェアに欠かすことのできない「シェアの時間・クルマのキズ・クルマの清潔感・シェアの実績」といったポイントを基準に審査を行い、基準を満たしたユーザー様を模範的な存在として認定させていただく制度です。
宮本:シェア時間の厳守にしてもクルマの清潔さにしても、基準となるポイントの詳細を見てみると、まさにユーザー様ご自身のホスピタリティが軸になっていますね。
渡邊:その通りです。シェア時に付いたクルマの汚れを気にし、洗車をしてから返却されるドライバー様もいれば、相手が戸惑うことのないよう、とても丁寧に事前説明をされるオーナー様もいます。
こうしたホスピタリティは、ユーザー様たちが築いてくださったAnycaの文化です。そのお気持ちを見える形で認定させていただき、この文化をさらに根付かせたい、この想いから新設された制度です。
宮本:ホスピタリティに満ちたユーザー様が模範的存在となり、Anyca全体がジェントルな方向に向かえば、皆様が気持ちよくサービスを利用できますよね。
渡邊:はい。Anycaをご利用いただく皆様に、ホスピタリティが生み出すポジティブなカーシェアを体験していただきたいです。
ただし、サービスの強化はこれで終わりではありません。新たに新設した制度は、一にも二にもユーザー様のお声から。ユーザー様から寄せられるお声がある以上、Anycaはサービスの見直しを続けていきます。
毎月行われていた、Anyca運営・ユーザー交流イベントの様子
アプリからのお問い合わせの内容以外にも、交流会の場を設けユーザー様のお声をキャッチアップ。運営としても貴重な機会です。
行われていた周年イベントの様子
節目に行っていた、周年イベントでもたくさんのユーザー様にお集まりいただき、 Anycaに対するご意見をお聞きしていました。
ユーザー様のお声をもとに、新たに制定されたコミュニティガイドライン。その詳細をお伝えしましたが、ガイドラインを作成した開発者の言葉通り、Anycaではこれからもサービスの強化・刷新を続けていきます。
そしてサービスの強化・刷新のベースとなるのは、ほかでもないユーザー様のお声。共同使用をサービスの根幹とするAnycaは、ユーザーの皆様とともにつくり上げていくサービスです。
だからこそ、これからもユーザー様のお声に真摯に耳を傾け続けます。お気づきの点があれば、ぜひ、Anycaアプリのお問い合わせから、お声をお寄せください。
※「Anyca Official シェアカー」はAnycaを運営する株式会社DeNA SOMPO Mobilityが所有するレンタカー(わナンバー)です。利用料金に保険料が含まれるなど、個人間カーシェアと仕組みが異なります。
(取材・執筆:大谷享子)
※外出の際は政府・自治体の要請に従い、十分な感染対策をとりましょう。