BMW M5がどうしても欲しい…奥様に1,800万の決済を納得させたカーシェア術(?)とは
Anyca利用者のリアルな声を聞くことで、未来の利用者に有益な情報をお届けする連載「賢者のカーシェア術」。この度はAnyca大好き「R」吉田がお届けいたします。
今回登場していただくのは、2019年式BMW M5を24時間27,800円でシェアしているakiさん(東京都在住・Anyca歴3カ月)。
言わずと知れたハイスペックセダンM5は、4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボを600馬力!0~100km/h加速が3.4秒を発揮するまさにクルマ好きホイホイのモンスターマシンだ。
新車価格はなんと約1,800万円!
そんなM5をシェアするakiさんは「M5がどうしても欲しくて…でも奥さんが最大の壁だった..」と語るイケダン(イケてる旦那)だった。
1,800万円のM5が欲しい!でも奥さんを説得するには…悩んだ一人のクルマ好きがたどり着いた答えは…
学生の頃はクルマサークル所属、生粋のクルマ好きだったakiさん。
今までの愛車遍歴はRX-7、AUDI A4、ダッジチャージャーSRT8、メルセデスベンツC300、AUDI A3と錚々たる顔ぶれである。
「1年前、日本に戻ってくる前は、海外でMBAの取得のため留学していたんです、その時に乗っていたAUDI A3が日本にはない1.0リッターモデルで、パワー不足に苦悩していました。」
「だからどうしてもハイパワー・カーが欲しくて、その中でもM5が欲しかったが、やはり1番のハードルは嫁でした…」
クルマ好き所帯持ちの人間なら必ず当たる「趣味のクルマを買おうとすると嫁に反対される問題」。
クルマ離れがうたわれるこの現代では、その流れはより顕著である。
少し前にインタビューした「RC」のオーナーも同じことを言っていた(※以前の賢者のカーシェア術を参照)。
さらにそれが今回は1,800万円のクルマである。
多分普通なら、反対どころか卒倒するレベルだろう。
だがakiさんの家庭は少し訳が違った。
「僕の嫁さんは数字とロジックの人間なんです。だから徹底的に数値を洗い出して、プレゼンすれば、決済をしてくれると思いました。」
おもむろにPCを出し始めるakiさん。
そこにかかれていたのは驚きの「試算」だった。
「まず徹底的にクルマにかかるコストを洗い出しました。ローンだったり駐車場費用など…残価設定だったので走行距離分の減損も。」
「そしてAnycaを利用してどれだけ維持費を削減できるかも徹底的に予測しました。都内の近しいユーザ層が見込めるクルマ…ポルシェパナメーラやメルセデスのAMG、テスラのモデルXなどをベンチマーク…登録日時と現在までのシェア状況を鑑みて独自の計算式を用いてM5の受取金額を予測しました」
この予測を用いて、最終的にクルマにいくら払うかを算出、「自分がどうしても欲しいクルマ」という気持ちも乗せてプレゼンをし、ディーラーとも徹底的に交渉し、ついに奥さんにM5の決済に押印をさせたのだ。
文章だけでは伝わりにくいがakiさんの予測は、何枚ものエクセルシートにわたる本当に徹底したものだった。
「嫁さんは数字とロジックの人間」だそうだが、akiさんも相当数字とロジックの人間である。
開始3か月で40万円!?驚きの受取金額と予測値。
徹底した予測を用いてついにM5を購入したakiさん。
ここまで予測されると、その結果が気になるというもの。
実際の受取金額を聞いてみた。
「始めてから3か月の現在までで約40万円ほどのシェア料金を受け取っています。M5にかかる毎月の総コストの半分以上になるくらいコンスタントにシェアしていけるといいかなと思いますね。M5を所有できる仕組みづくりができたことが嬉しいです。」
「新型のM5はまだどこにも登録されていないので、遠くからシェアにいらっしゃる方もいます。一度浜松から新幹線でシェアに来た方もいらっしゃいました。」
スゴイですね…で実際のところ予測と比べてどうですか?
「予想よりもいいペースでシェアできています。まぁ硬めに見積もったので…」
ご自身の経験に基づくシェア術とは?
「ある時築地でお寿司食べたことがあって、そこはレビューサイトでも有名なお店で、3時間も並んで、高いお金払って食べたのですが…そんなにおいしくなかったんですよね」
突然お寿司の話だが、これが意外と大事な話であった。
「高いお金を払ったら、やっぱり高いレベルで期待をします。さっき言ったお寿司屋さんも、そんなに並ばずに、安い価格だったらそんなにおいしくはないとは思わなかったと思います。M5のシェア料金は決して安くありません。なので最大限のカスタマーエクスペリエンスをお届けできるようにしています。」
「具体的に言うと常に「新車を買った」気分を味わえるようにしています。」
新車を買った気分といいますと?
「まず内外装ともに、洗車はシェアに出す前に必ずやります。朝のシェアでも朝5時に起きて洗車します。常に新車同様のピカピカな状態でお届けします。」
「あと絶対に「個」を消します。クルマの中に私物は置いていません。子供がいますが、チャイルドシートなど、子供の用品もすべてシェア前に降ろします。ドライバーさん自身がこのクルマを買ったような体験ができるようにしています。」
なるほど、実際このM5に乗せてもらったが、その徹底した清潔感は目を見張るものがあった。まだ新車というのもあるが、ものを置いてないという状態もあり、ほんとにディーラーから出てきたまんまの感覚である。
1,800万円のクルマのシェアに抵抗はないのか…
もはや潔癖というレベルの清潔感、それに1,800万円という超高級車だ、シェアに対する抵抗はありませんか?
「最初からシェア前提で購入しているので、シェアに出さないという選択肢はありませんが、やはり最初はどんな人かなぁとか、こういうクルマですし、どんな使われ方するかなぁなど不安はありました。ただプロフィールや会話の模様、評価を見て安心できる人に出しているので、だんだん慣れてきました。また綺麗な状態でシェアしているので、ドライバーさんも気を使ってくれます。それでもシェアに出すと、通常のクルマよりハイペースで使われるので多少の使用感は出てくると思いますが、この辺はもう仕方のないものと認識しています。」
なるほどですね!では未来のドライバーさんに向けて一言お願いします!
「この価格のクルマとしては破格でシェアに出しています!乗るとM5のパフォーマンスに心を奪われます!新車状態の維持にはかなり気を使っているので、いったん乗ると絶対リピーターになっちゃいますよ!」
と自信満々に語るakiさんなのであった。
ピカピカのM5に乗りたい方は、akiさんまで!
【ライター吉田さんプロフィール】
若者の車離れのが叫ばれる今では珍しい車好きの若者。
免許を取ってそろそろ7年、今までに、Anycaやレンタカーなどで370種類ほどの車に乗るほど、とにかく乗り物を愛す。
「車はシェアやレンタルがいい、いろいろな車を味わえる。これが現代の車好きの在り方だ」と断言していたにもかかわらず、33回のシェアを経て、ついに車を購入。
愛車はジャガーxj。 普通自動車、牽引免許、船舶免許、二輪免許を所有。